【インタビューAI】15秒での文字起こしと会話形式への自動修正機能を試してみた結果

はじめに

AIで即文字起こしして、自然なインタビュー形式に自動変換する「インタビューAI」を実際のインタビューの音声ファイルで体験してみたいと思います。

今回使用する音声ファイルは、25分の医師キャリアに関するインタビュー音声になります。

音声ファイルをアップロードして文字起こし開始

まず、インタビューAIのサイトを開いて、ログインします。

ログインしたら「ファイルを選択」ボタンから音声ファイルを選択します。

ファイル選択の右側に、音声ファイルタイプを選択するプルダウンリストがあります。今回は「会議用」を選択します。

また、インタビュアーとして「吉永」、インタビュイーとして「濱路先生」と入力します。

入力を終えたら、「音声ファイルをアップロード」ボタンをクリックします。

音声ファイルアップロードしたのちに、文字起こしが始まります。

25分の音声ファイルでわずか10秒で文字起こし結果が終わり、そのまま会話形式への自動修正が始まりました。

文字起こし結果(処理時間10.3秒)

今回の25分の音声ファイルの場合は、10.3秒で文字起こし結果が下記のように表示されました。

全部で12,142文字ですね。

「話者0」「話者1」という感じで、話者分離もされていますが、完璧ではないですね。

文字起こしの精度は悪くはなさそうですが、「1対1での対応」の部分が「1対1での太陽」となっていたりして、完全ではないです。

話者0: 報告 と いう か プレ ゼン する んですけれども 、大体 手 術 日 は 、手術 日 で も 外 来 の 日 で も あ まり 変わら ず 大体 6 時 ぐらい から 自 分 で 改 心 し て 、七 時 から 八 時 の 間 に 上 野 先 生 来 る の で 来 た ら 、自分 で 患 者 さ ん 一 人 一 人 プレ ゼン と いう か 報 告 し て 、一緒 に 回 る と 。その ま ま 手 術 に 入る っ て いう リズム な の で 、あまり 日 本 で は それ は な い ですよね 。多分 研修 医 と か 選 考 医 と 指 導 医 が 一 対 一 で もう セット に な っ て 、入院 中 も 外 来 も 全 部 三 カ 月 間 は 固 定 さ れ た 組み合わせ で 診 療 する と 。

話者0: それ は 結構 アメリカ で は 一般 的 な んですけど も 、それ が 完全 日 本 と は 違 う システム で し た が 、非常 に 私 に と っ て は やり やす く て 、一人 と も 固 定 さ れ て いる の で 連絡 も 取り やす い です し 、学ぶ 方 も そ の 先 生 の やり 方 を み っちり 学 べる の で いい システム か な と 思い ま し た 。

話者1: 条 件 医 の 先 生 は 複 数 の フェ ロー の 人 と やり と り さ れ て いる ん です か

話者0: 。基本 的 に は 一 対 一 です ね

話者1: 。じゃあ 条 件

話者0: の 方 も 多 い

話者1: ん です ね。 フェ ロー も 。 上級 医 の 人 た ち 多 く な い と 。 例えば 一 対 一 で 面 倒

話者0: を 見 き れ な い そうですね 。 6 人 スタッフ が い て 、6 人 レ ジ デント か フェ ロ が いる の で 、一 対 一 で 太陽 と いう 感 じ です ね。

話者0: 慣れ れ ば 、システム 、シ ステマ チック で 楽 と いう か 、って 感 じ だ っ た ん

話者1: です ね。 そうですね 、はい 。もう そこ は もう アメリカ は システム が やっぱり 非常 に 優 れ て いる 国 です の で

話者0: 。

話者1: そう いう 意 味 で は トレー ニング を 受け る 側 と し て は 非常 に 日 本 より も やり やす い 点 と いう の は 多 い と 思い ます

話者0: 。結構 日 本 の 外 科 医 です と 休み も なく ずっと 働い て いる イメージ ある んですけど 、アメリカ は どう な ん です か 。

話者1: そうですね 、僕 ら は 少なく と も フェ ロー と か レ ジ デント は もう 当 番 が ぴ っ た り か っちり 決まっ て ます の で 、週末 は 完全 に 当 番 制 な の で 、 当 番 に 当たっ て た ら 毎 日 病 院 に 行っ て 仕事 を し ます けれど も 、 当 番 に 当 番 で なけれ ば 金曜 の 夜 から 月 曜 の 朝 ま で

話者0: あ、 完全 に 休み な の で 、旅行 に 行 く 人 も い ます 。 主 人 制 で は な い ん です か そうですね 、上野 先 生 が 主 治 医 に なる の で 、それ の なんて 言 う ん じゃ な い か 、 付属 品 みたい な も ん ですよね 、フェ ロ と か は 。 なるほど 。結構 オン オフ しっかり し て いる 感 じ です か そうですね 。 少なく と も res id ent f el lo は オン オフ は っきり し て ます し 、週末 の 当 番 も 大 体 3 週 間 に 一 回 し か 回っ て こ なかっ た の で 、 当 番 に 当 た れ ば 、普段 より 担 当 患 者 は 2 、3 倍 に なる の で 大 変 です けど 当たら なけれ ば 非常 に 好き な こと が できる ん です ね 。先生 は 臨床 留 学 は フェ ロー で 行 か れ て 、その ま ま 指 導 医 で 残 る と か も さ れ た ん です か 。

話者0: それ が 減 速 で き な い ん です ね。 指 導 医 と し て 残 る た め に は 専 門 医 を 取ら な い と い け ま せ ん の で 、フェ ロー だけ で は 専 門 医 は 取 れ ま せ ん の で 、その 辺 は うまく し て あります ね 。ちゃんと 一 年 目 から ずっと 決まっ た プログラム で や ら な い と 、外国 人 用 の プログラム で は 専 門 医 に は な れ な い システム に な っ て いる ん です ね。 基本 的 に 外 国 から フェ ロー と か で 来 ら れ た 方 は 、二 、三 年 研 修 し て 自 国 に 帰 る 方 が 多 い ん です か 。 そうですね 。それ は もう 決 め 打ち で そう いう プログラム な ん です ね 。先生 と し て は 、なんか 一 生涯 アメリカ で っ て いう 、と いう より か は 一 旦 もう 二 、三 年 研 修 で 住 みたい みたい な の が あっ た っ て いう 感 じ な ん です か ね。 そうですね 。私は どう し て も 途 中 から 呼 吸 計 算 に な っ て いる の で 同期 と いう か 同 年 代 と 比べ る と 6 年 間 遅 れ が ある ん です ね。

話者0: 一気 に 取り 戻 す の は 、もちろん アメリカ は 良かっ た です ね。 症例 数 は モ ダン 違い に 多 い です の で 。

話者1: ずっと アメリカ で 専 門 医 も 取っ て みたい な 感 じ で は 考え て は い らっしゃ ら なかっ た

話者0: 。 そうですね 、一瞬 考え た んですけど も 、当時 の 、それ も 少 し 考え ま し た けど も 、やっぱり 代償 が 大 き い か な と 思い ま し た ね。 一 年 目 から やり 直さ な い と い け な い っていうこと が あっ た り 、あと そ の プログラム に 入っ た から 最 後 ま で 行 ける と いう 保 証 が な い の と と 、日本 で の 道 を 完全 に 断 ち 切る こと に なる の で それ は あ まり 容 易 な 道 で は な い か な と 思い ま し た ね。

話者1: アメリカ で 臨床 さ れ て いる 方 で そう いう 先 輩 方 も い らっしゃ る た り し た ん です か 。 そうですね

修正後のインタビュー(処理時間31.5秒)

次に、修正後のインタビューを見てみましょう。

こちらは31.5秒で文字起こし結果の修正が終わっており、6581文字になっています。この時点で、フィラーワード(「あー」、「えーっと」など)がなくなっています。

また、文字起こし前に指定した、インタビュアー(今回は吉永)、インタビュイー(今回は濱路先生)が話者として反映されていることが分かります。話者分離に関しても、文字起こしの時点では完全ではなかったですが、修正後のインタビューの方では、綺麗に分離されています。

また、文字起こしの時点で散見された誤字(1対1太陽など)に関してもほとんどなくなっていることが分かります。

吉永:報告というかプレゼンするんですけれども、大体手術日も外来の日もあまり変わらず、6時ぐらいから自分で改善することにして、7時から8時の間に上野先生が来るので、その時に患者さん一人一人についてプレゼンというか報告して、一緒に回るというリズムなんです。あまり日本ではそういうスタイルはないですよね。

濱路先生:そうですね。多分、研修医とか選考医と指導医が一対一で組み合わせて、入院中も外来も、全て固定された組み合わせで診療するというのは、結構アメリカでは一般的なんですが、それが私にとっては非常にやりやすくて、一人に固定されているので連絡も取りやすいですし、学ぶ側もその先生のやり方をみっちり学べるので、いいシステムだと思いました。

吉永:条件医の先生は複数のフェローとやりとりされているんですか?

濱路先生:基本的には一対一ですね。

吉永:じゃあ条件の方も多いんですね。

濱路先生:フェローも、上級医の方たちも多くいないと、一対一で面倒を見きれないですね。例えば、6人スタッフがいて、6人のレジデントかフェローがいるので、一対一で回るという感じです。

濱路先生:慣れれば、システマティックで楽というか、そんな感じだったんですよね。

吉永:そうですね。アメリカはシステムが非常に優れている国ですからね。

濱路先生:その意味では、トレーニングを受ける側としては非常に日本よりもやりやすい点が多いと思います。

吉永:結構日本の外科医は休みもなくずっと働いているイメージがありますが、アメリカはどうなんですか?

濱路先生:そうですね、僕らは少なくともフェローとかレジデントは当番がしっかりと決まっていますので、週末は完全に当番制です。当番に当たっていたら毎日病院に行って仕事をしますけれども、当番でなければ金曜の夜から月曜の朝まで完全に休みです。

吉永:あ、完全に休みなんですね。旅行に行く人もいますか?

濱路先生:そうですね、主治医ではないので、上野先生が主治医になるんですが、フェローとかは付属的なものなんですよね。

吉永:なるほど。結構オンオフがしっかりしている感じですか?

濱路先生:そうですね。少なくともレジデントやフェローはオンオフがはっきりしてますし、週末の当番も大体3週間に一回しか回ってこなかったので。当番に当たれば普段より担当患者が2、3倍に増えるので大変ですが、当たらなければ非常に好きなことができますね。

吉永:先生は臨床留学はフェローで行かれて、そのまま指導医に残るとかもされたんですか?

濱路先生:それが簡単にはできないんですね。指導医として残るためには専門医を取らないといけませんので、フェローだけでは専門医は取れないんです。その辺はうまくできていて、ちゃんと1年目からずっと決まったプログラムでやらないと、外国人用のプログラムでは専門医にはなれないシステムになっています。

吉永:基本的に外国からフェローとして来られた方は、二、三年研修して自国に帰る方が多いんですか?

濱路先生:そうですね。それはもう確定的にそういうプログラムなんです。先生としては、一生涯アメリカでというよりかは、一旦二、三年研修で住んでみたいという感じなんですかね。

濱路先生:そうですね。私の場合、どうしても途中から呼吸器に進んでいますので、同期というか同年代と比べると6年間遅れがありますね。

吉永:一気に取り戻すのは難しいということですか?

濱路先生:もちろん、アメリカでは良かったですね。症例数はもちろん違いに多いですので。

吉永:ずっとアメリカで専門医も取ってみたいという考えはなかったんですか?

濱路先生:そうですね、一瞬考えたんですけれども、当時の事情を考えると、代償が大きいかなと思いました。一年目からやり直さないといけないということがあったり、そのプログラムに入ったからには最後まで行けるという保証がないのと、日本での選択肢を完全に断ち切ることになるので、それはあまり容易な道ではないかなと思いました。

吉永:アメリカで臨床されている方で、先輩方もいらっしゃったりしたんですか?

濱路先生:そうですね、はい。

濱路先生:今、特に心臓外科に関しては、アメリカの方が待遇が良かったりするので、仕事のやりがいという面でも魅力が大きいので、アメリカで指導医になっている人は、比較的多いと思います。逆に言うと、向こうでは心臓外科はあまり人気がないので、枠があるんですね。アメリカ人はあまりなりたがらないので、空き枠があるという感じです。日本よりは待遇がいいんですね。

吉永:確かに、比較にはならないですね、多分。日米の医療を比較されたと思いますが、それぞれ良い点悪い点みたいなのがあれば教えてください。

濱路先生:そうですね、簡単に申すと、医療をする側であれば、アメリカで働きたいですね。医療を受ける側であれば日本で受けたいです。

吉永:じゃあ保険制度とかも関係してくるんですか?

濱路先生:そうですね、保険制度もそうですし、費用的なこともそうですし、医療のクオリティもそうだと思います。

吉永:その行かれた呼吸器外科に関しては、クオリティ、手術のクオリティという意味では日本が優れているということもありますか?

濱路先生:そうですね、私がトレーニングしたところは、おそらくアメリカでも非常にトップクラスのところだと思いますけれども、それでも多分日本の手術のクオリティには、少なくとも呼吸器外科に関しては及んでいないと思います。残念ながら。

吉永:それでもアメリカで医師として働いた方が良いというのは症例数の点ですか?

濱路先生:はい、そうですね。

吉永:アメリカでの生活や医療環境についてどう思いますか?特に休みややりがいの点で。

濱路先生:休みとやりがいについてはちょっと微妙ですね。今のところは収入や休みの面で、やはりアメリカがはるかに勝っていると思います。ただ、手技や医療に対するきめ細かさという点では、日本の方が良いと感じますね。特に、医療機関の細やかな対応については、日本の方が安心感があります。アメリカでは少々クレームを言っても迅速には対応してくれないことが多いですから、良いこと、悪いことは別として、日本の方が色々と細かい対応をしてくれると思います。

吉永:なるほど、そういった違いがあるんですね。では、アメリカで長期留学を希望する方にアドバイスはありますか?

濱路先生:そうですね、医療を受ける可能性がある場合は、注意した方がいいと思います。それでも、私は多くの人にアメリカでのトレーニングを経験して欲しいと考えています。最終的には日本の医療の底上げにもつながりますし、一番の理由はその人がハッピーになってほしいということです。

吉永:アメリカで働くことが幸せにつながるということですね。

濱路先生:はい、大まかに言うと、アメリカで仕事をする方がハッピーになれる確率が高いと思います。ただし、もしご自身やご家族がアメリカの医療を受ける必要がある場合、持病がある方などはよく考えた方がいいかもしれません。日本で受けてきた細やかな医療がアメリカでは受けられない可能性が高いですから。

吉永:ありがとうございます。アメリカと日本の医療の違いについての具体的な体験についてお尋ねしたいのですが、濱路先生はアメリカで医療を受けたことはありますか?

濱路先生:私はあまり受けてはいないですが、話を聞いたり、本を読んだりする中で、違いは理解できます。留学に関して他に伝え忘れたことはありますか?

吉永:何か特別なことがあれば教えてください。

濱路先生:私は臨床留学についてしかお話できないのですが、研究留学もあります。研究留学をすることで、全く違う経験を得ることができると思います。その中で日本人研究者とは異なる考え方や視点に出会うことができ、これは絶対に得られるものです。臨床や研究を問わず、時間と費用が許すなら短期間でも行っていただきたいと思います。

吉永:素晴らしいですね。濱路先生が現在、奈良県立医科大学の教授をされている経緯についてもお聞きしたいです。

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まとめ

今回は、AIで即文字起こしして、自然なインタビュー形式に自動変換する「インタビューAI」を実際のインタビューの音声ファイルで体験した結果を記載しました。

文字起こしがすぐに終わるのは良いですね。また、文字起こし結果の時点では話者分離や誤字など完全ではない部分もありましたが、その後の会話形式への自動修正機能の方でほとんどすべて解消されていましたので、修正のインタビューをそのままコピーするか一部修正するなどして活用できそうです。

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